アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症とは脳を構成している神経細胞が通常の老化よりも急速に、いわば病的に減ってしまうこと(変性)によって、正常な働きを徐々に失っていき、認知症になっていく病気です。

<こんなことがあると要注意>

  • 同じことを何度も言ったり、聞いたりする
  • ものの名前が出てこなくなった
  • 置き忘れやしまい忘れが目立つ
  • 時間や場所の感覚が不確かになった
  • 病院からもらった薬の管理ができなくなった
  • 以前はあった関心や興味が失われた

VSRADによる診断

当院に導入されております『VSRAD』というソフトは、頭部MRI検査により撮影された画像を用いて健常者MRI画像と海馬などの萎縮度合いを比較する事により、これまで難しかった早期の認知症診断をする上で重要な役割を果たしてくれます。臨床情報、MRl検査結果などに『VSRAD』の解析結果を加える事によって、認知症の早期発見に有効です。

※VSRADとは、Voxel-based Specific Regional analysis system for Alzheimer's Diseaseの略で、埼玉医科大学病院核医学診療科松田博史教授の総監修の下、大日本印刷株式会社ならびにエーザイ株式会社が共同開発した、早期アルツハイマー病診断支援システムです。
※アルツハイマー型認知症の診断は、臨床情報に基づき判断されるものであり、VSRADはあくまでも補助検査となります。したがってこの検査結果のみでアルツハイマー型認知症と診断することは出来ません。
※対象は50歳以上の方となります、65歳以下の若年発症のアルツハイマー型認知症の場合は海馬付近の萎縮よりも側頭頭頂葉の萎縮が出やすいとの報告もあります。
詳しくは診察時に担当医にお尋ねください。